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結論:AIグラスは「カメラの有無 × ディスプレイの有無」の4象限で選べば失敗しない

2026年、日本で正規に買えるAIスマートグラスは一気に増えました。ところが「AIグラス」と一括りにされている各モデルは、できることが驚くほど違います。写真がまったく撮れないモデルもあれば、視界に一文字も表示されないモデルもある。カタログの「AI搭載」という言葉だけで選ぶと、買ってから「翻訳結果が音声でしか返ってこない」「音楽が鳴らない」と気づくことになります。

選び方の軸は2つだけです。カメラを積んでいるか。ディスプレイ(視界への文字表示)を積んでいるか。この4象限に6モデルを置くと、迷いはほぼ消えます。

  • 万人向けの本命(カメラ有・表示なし):Ray-Ban Meta (Gen 2) 73,700円〜(税込・2026年8月時点)
  • 視界に文字も出したい全部入り(カメラ有・表示有):Rokid スマートAIグラス 109,890円(税込・2026年8月時点)
  • 撮らない・軽い・追加費用なし(カメラ無・表示有):Even G2 99,800円(税込・2026年8月時点)
  • 音声だけで十分・価格重視(カメラ無・表示なし):SOLOS AirGo3 39,800円(税込・2026年8月時点)

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この記事は「ARグラス(映像視聴系)」とは別ジャンルです

先に混同を潰しておきます。ここで扱うAIグラスは、日常のメガネにカメラ・マイク・スピーカー・AIアシスタントを組み込み、撮影や翻訳、音声での質問応答をこなすデバイスです。目の前に100インチ級の大画面を投影して映画やPC作業をこなす製品(XREALやVITUREなど)は別ジャンルで、そちらはARグラスのおすすめランキングで扱っています。用途がまるで違うので、映像を見たい人がこの記事の6機種を買うと確実に後悔します。

2026年が「AIグラス元年」と呼ばれる実体

メディアが2026年をAIグラス元年的に扱う背景は、感覚ではなく販売実績にあります。1月15日にSOLOS AirGo3、4月16日にEven G2がビックカメラ・ヨドバシカメラへ量販店展開、4月24日にHTC VIVE Eagle、5月21日にRay-Ban Meta (Gen 2) とOakley Meta HSTNが同時発売、7月10日にRokid スマートAIグラスが一般販売開始。日本の家電量販店の店頭で、AIグラスを実際に掛けてから買える環境が初めて整った年、というのが正確な言い方です。ビックカメラはRay-Ban Metaを「世界売上No.1のAIグラス」と訴求し、全国50店舗以上まで販路を広げました。

4象限マトリクス:6モデルの立ち位置

ディスプレイあり(視界に文字が出る)ディスプレイなし(音声で返る)
カメラありRokid スマートAIグラスRay-Ban Meta (Gen 2) / Oakley Meta HSTN / HTC VIVE Eagle
カメラなしEven G2SOLOS AirGo3

右上の3機種がいわゆる「カメラグラス」で、市場の主流です。左上のRokidだけが撮影と表示を両立した全部入り。左下のEven G2はあえて撮影を捨てた表示特化。右下のSOLOSは音声だけに割り切った最安モデル。この配置を頭に入れてから、スペック表を見てください。

主要スペック比較(公称値)

項目Ray-Ban Meta (Gen 2)Oakley Meta HSTNHTC VIVE EagleRokid スマートAIグラスEven G2SOLOS AirGo3
価格(税込・2026年8月時点)73,700円〜89,100円77,220円〜92,620円82,500円(調光98,000円)109,890円99,800円39,800円
重量公式未公表(海外報道値 約53g)M 48.8g/L 51.5g(レンズ込み)約49g約36g約36g(Argon 11)
カメラ1,200万画素・3K Ultra HD動画1,200万画素・3K・視野角100度約1,200万画素・1512×2016/30fps1,200万画素 IMX681・3K/30fps・視野角109度非搭載非搭載
ディスプレイ非搭載非搭載非搭載両眼グリーンMicro-LED 640×480・1,500ニト両眼MicroLED 640×350・視野角27.5度非搭載
バッテリー本体最大8時間+ケースで追加最大48時間本体最大約8時間・スタンバイ19時間+ケース併用で合計最大48時間235mAh/音楽最大4.5時間・通話3時間以上・待受最大36時間210mAh・約20分で80%充電本体2日以上+ケースで約7回分音楽約10時間・通話約7時間・スタンバイ約2日
防塵防水IPX4IPX4IP54IP67(グローバル公式値)
ストレージ32GB32GB(RAM 2GB)
度付き対応Optics(Scriber/Blayzer)のみ対応・フレーム82,500円+レンズ代別途対応対応(眼鏡市場・サンクスオプティカル)対応(公式15,190円〜)対応(−12D〜+12D)対応相談可(店舗により異なる)
日本発売日2026年5月21日2026年5月21日2026年4月24日2026年7月10日2025年11月19日2026年1月15日

※すべてメーカー公称値です。編集部による実機計測は行っていません。表中の「—」は本記事が参照した公式資料・主要レビューで確認できなかった項目で、メーカーが公表していないと確認できたものではありません。Rokidの視野角約30度は公式ページに記載がなくレビュー媒体の値、Oakley Meta HSTNの約53gは日本公式未公表の海外報道値です。

AI機能とランニングコストの比較

項目Ray-Ban Meta (Gen 2)Oakley Meta HSTNHTC VIVE EagleRokid スマートAIグラスEven G2SOLOS AirGo3
音声AIMeta AI(Hey Meta)Meta AI(Hey Meta)VIVE AI(Gemini/GPTを選択可)Hi Rokid(GPT系/Gemini)Even AISolosChat(ChatGPT連携)
翻訳計20言語のライブ翻訳(音声で返る)計20言語のライブ翻訳画像翻訳 Gemini 71言語/GPT 59言語オンライン89言語以上+オフライン主要6言語29言語・双方向(視界に表示)25言語・4モード
文字起こし公表情報に記載なし公表情報に記載なしVIVE AI Notes(12言語・3カ月無料トライアル、最大15時間分)AI議事録・字幕会話サポート(文字起こし+キーワード注釈)公表情報に記載なし
テレプロンプター非対応非対応非対応対応対応(PDF/DOCX/TXT)非対応
追加費用不要不要AI Notesは3カ月無料後の条件が未公表2027年4月以降ポイント制(月額1,500円等)不要公表情報に記載なし

※すべてメーカー公称値です。編集部による実機計測は行っていません。

カメラ有×表示なし:主流の3機種

Ray-Ban Meta (Gen 2):迷ったらこれ、の理由と限界

2026年5月21日に日本発売。1,200万画素の超広角カメラで3K Ultra HD動画が撮れ、6月28日のアップデートでスローモーションとハイパーラプスが追加されました。同アップデートで日本語を含む14言語が追加され、計20言語間のリアルタイム翻訳に対応しています。バッテリーは本体最大8時間、付属充電ケースで追加最大48時間(グローバル公称)。IPX4の生活防水と32GBストレージを備えます。

正直に書くべき弱点は3つです。第一に、ディスプレイ非搭載なので翻訳もAIの回答もすべて音声で返ります。視覚的に情報を確認したい人には物足りません。第二に、標準のサングラスモデルは度付き非対応で、度付きが必要ならOptics (Gen 2) のScriber/Blayzer(フレーム82,500円、レンズ代別途)を選ぶ必要があります。第三に、Meta公式自身が「一部、他国で利用できる機能が、日本ではご利用いただけないもの、今後順次展開となるものがあります」と明記しています。会話フォーカスも「順次利用可能」の段階的展開で、買った直後に全機能が揃っているとは限りません。海外旅行の圏外で翻訳を使う前提の人は要注意で、日本語ライブ翻訳のオフライン対応(言語パック事前ダウンロード)については日本の公式発表に記載がなく、可否は不明です。

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Oakley Meta HSTN:スポーツ寄りのフィットとレンズ

品番OW8002、読みは「ハウストン」。Ray-Ban Metaと同じ2026年5月21日に日本発売され、価格は77,220円〜92,620円(税込・8色)。カメラは1,200万画素・3K・視野角100度で、バッテリーは本体最大約8時間、ケース併用で合計最大48時間です。

ここは誤報が多い箇所なので明確に書きます。HSTNの防水はIPX4で、IP67防塵防水は上位機のOakley Meta Vanguard(96,580円〜111,980円)の仕様です。ネット上で見かける「96,580円から」という価格もVanguardのもので、HSTNの正価ではありません。また海外発表時の「Ray-Ban Meta比でバッテリー2倍」という訴求は旧第1世代(約4時間)との比較であり、日本で同時発売されたRay-Ban Meta (Gen 2) は最大8時間なので、国内での実質的なバッテリー差はほぼありません。HSTNを選ぶ理由は駆動時間ではなく、スポーツ向けのフィット感、PRIZM系レンズ、そして顔立ちとの相性です。2機種の細かい違いはRay-Ban MetaとOakley Metaの比較記事で詳しく整理しています。

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HTC VIVE Eagle:AIを選べる、プライバシー設計が硬い

2026年4月24日発売、82,500円(税込、調光レンズは98,000円でBlackのみ)。テクノエッジが「ジェネリック Ray-Ban Meta」と形容した通りポジションは近いのですが、差別化点は明快です。ひとつはマルチAI対応で、LLMをGoogle GeminiとOpenAI GPT(Beta)から選べます。翻訳はGemini選択時71言語、GPT選択時59言語。もうひとつはプライバシー設計で、撮影中のLEDインジケーター点灯、非装着時の自動機能停止、ローカルデータのAES-256暗号化、ISO 27001/27701認証、そしてユーザーデータをAI学習に使わない方針を明示しています。2026年Red Dot Awardをプロダクト・パッケージ両部門で受賞。

注意点は、バッテリーが235mAhと小さく音楽連続再生で最大4.5時間、通話3時間以上にとどまること。防塵防水はIP54で水没・水洗いは不可。そしてVIVE AI Notes(録音の文字起こし+AI要約)は3カ月・最大15時間分の無料トライアルで、その後の料金条件が公表されていません。将来サブスク化される可能性は織り込んで買うべきです。販路はau +1 collection(KDDI・沖縄セルラー直営店、一部au Style、au Online Shop)、HTCオンライン、ヤマダデンキauコーナーが中心です。

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カメラ有×表示有:Rokid スマートAIグラスだけが埋める象限

2026年7月10日一般販売開始。約49gの本体に、両眼グリーン単色Micro-LED+回折光導波路のディスプレイ(640×480、最大1,500ニト)と1,200万画素カメラ、スピーカー、Snapdragon AR1 Gen 1+NXP RT600のデュアルチップを詰め込んだ全部入りです。Makuakeの先行販売では応援購入総額6億円超で歴代1位を記録しました。技適も取得済み(認証番号R020-250189)。

強みは翻訳とビジネス機能です。オンラインで89言語以上、オフラインでも日本語・英語・中国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の主要6言語に対応するため、圏外の海外でも翻訳が動きます。テレプロンプター、AI議事録、字幕表示、ARナビゲーション(公式表記は「Googleナビゲーション」)も搭載。ITmediaの小寺信良氏は字幕機能を聴覚障害者の会話補助として高く評価しています。

一方で妥協点も多い製品です。ディスプレイはグリーン単色でカラー表示ができず、白い背景では読みにくく、輝度の自動調整もありません(15段階の手動調整)。バッテリーは210mAhと小さく、レビュー実測では動画録画で約42分、オンライン翻訳の連続使用で約3.5時間。連続録画は最大10分固定です。1サイズ・1カラー(黒)のみで、近視の人は度付きレンズ(15,190円〜)かコンタクトが実質必須。調光機能がないためサングラス代わりにもなりません。そして最大の論点が費用で、2027年3月31日までは全機能無料ですが、以降はオンライン翻訳・AI文字起こし・ナビがポイント制になります(毎月100pt無料付与、月額1,500円で1,000pt、追加購入700pt/1,500円など。オンライン翻訳5pt/分、ナビ30pt/回)。AI音声Q&A、オフライン翻訳、テレプロンプター、撮影は無料のままです。詳細はRokid スマートAIグラスの実機ガイドにまとめています。

なお価格表記に揺れがあり、発表時の直販価格は109,990円、2026年8月11日時点の公式ストア表示は109,890円です。公式ストアは打ち消し価格表示のバンドル販売をしているため、購入前に必ず現在価格を確認してください。

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カメラ無×表示有:Even G2は「撮らない」ことが設計思想

日本初発売は2025年11月19日で、2026年4月16日はビックカメラ(AKIBA・名古屋ゲートタワー)とヨドバシカメラ(マルチメディアAkiba・梅田)への量販店展開開始日です。「2026年4月発売」と書かれた記事を見かけますが、それは流通拡大の日付です。

約36gという軽さは6機種で最軽量クラス。外向きカメラと外部スピーカーを「あえて搭載しない」と明記しており、写真撮影・音楽再生・通話はできません。その代わり、会話のリアルタイム文字起こしとキーワード注釈、PDF/DOCX/TXT対応のテレプロンプター、29言語の双方向翻訳、徒歩ナビが視界の表示だけで完結します。度付きは−12D〜+12Dに対応(標準は単焦点、遠近両用は提携店で別途対応)。サブスク費用は不要で、追加課金なしに全機能が使えます。

弱点は、表示が緑単色・一階調のテキストと記号のみでカラー画像や動画は出せないこと、歩行中は表示が揺れて読みにくくナビは徒歩のみ対応であること、本体にセキュリティロック機能がなく置き忘れ・盗難時に第三者が使えてしまうこと、AIチャットの表示自動消灯が早く長文の調べ物に向かないこと。さらにタップ・スクロール操作をフルに使うには別売のスマートリング「Even R1」(41,800円)が実質必要で、セット価格は120,700円になります。撮影したい人は最初から対象外です。

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カメラ無×表示無:SOLOS AirGo3は「音声だけ」に割り切った最安モデル

2026年1月15日発売、39,800円(税込・ビックカメラ販売価格)。カメラもディスプレイも非搭載で、ChatGPTを利用した音声AI「SolosChat」と25言語対応の翻訳「SolosTranslate」(Listen/Group/Text/Presentの4モード)に特化しています。約36gと軽く、音楽ストリーミング約10時間、通話約7時間、スタンバイ約2日というバッテリー性能はカメラ搭載の4機種より余裕があり、15分の急速充電で約3時間使えます。IP67(グローバル公式値)、Bluetooth 5.2、USB-C充電。SmartHinge機構でフロントフレームの交換にも対応します。

購入前に必ず押さえるべき点が2つあります。ひとつは、個人のChatGPTアカウントでのログインができないこと(公式製品ページに明記)。有料版ChatGPTの機能を持ち込めるわけではありません。もうひとつは販路で、日本での取扱いはビックカメラのメガネ取扱15店舗とビックカメラ.comに限定されており、Amazon・楽天での正規取扱は確認できていません。上のリンクは検索結果ページですが、正規品を確実に買うならビックカメラ経由が安全です。またSolosChatやアプリUIの日本語対応度は日本の公式リリースに明記がなく(翻訳機能の日本語対応は明記あり)、防水等級IP67も米国公式サイトの値で日本向け資料には記載がありません。店頭で確認してから買うことを強く勧めます。

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用途別のおすすめ

日常の記録と手ぶら撮影がメインなら、Ray-Ban Meta (Gen 2)。販路が最も広く、量販店で試着でき、追加費用もかかりません。サングラスとして掛ける時間が長く、スポーツでも使うならOakley Meta HSTN。AIの中身を自分で選びたい、あるいは会社の情報管理が厳しくデータの扱いを説明できる製品が要るならHTC VIVE Eagle。

翻訳字幕やテレプロンプターを「見たい」なら、選択肢はRokid スマートAIグラスかEven G2の2つに絞られます。撮影も必要ならRokid、撮影が不要でむしろカメラがない方が職場に持ち込みやすいならEven G2。日本で買える両眼ディスプレイ搭載AIグラスは実質この2機種で、Meta Ray-Ban Displayは日本未発売です。とにかく安くAIグラスを試したい、音楽と通話と音声AIで十分という人はSOLOS AirGo3。

逆に「向かない人」も書いておきます。動画をたっぷり撮りたい人にRokidは不向き(連続録画10分固定、実測約42分で電池切れ)。音楽を良い音で聴きたい人にRokidとEven G2は不向き(Rokidは音量5超で音漏れ、Even G2はスピーカー非搭載)。プールや水辺で使いたい人には6機種すべて不向き(公表・確認できる範囲では最高でもIP67で、防水を売りにした製品ではありません)。そして映像コンテンツを大画面で見たい人は、この記事の6機種ではなくARグラスを見てください。

買う前に押さえたい5つの落とし穴

第一に、カメラ内蔵メガネである以上、撮影禁止場所や他者のプライバシーへの配慮は必須です。VIVE EagleとRokidは撮影中にLEDが点灯するなど、カメラ搭載モデルには録画中を周囲に知らせるインジケーターが用意されていますが、Rokidの会議メモ(音声録音)機能では記録ランプが点灯せず無断録音と誤解されうる点をITmediaが指摘しています。会議で使うなら事前に一言断るのが誠実です。

第二に、ランニングコスト。Meta 2機種とEven G2は追加費用不要ですが、Rokidは2027年4月以降ポイント制、VIVE EagleのAI Notesは3カ月無料後の条件が未公表です。本体価格だけで比較すると判断を誤ります。

第三に、スマホ連携が前提であること。Rokidは本体単体ではほぼ機能せず専用アプリ「Hi Rokid」(Android 10以降/iOS 16.0以降)が必要、VIVE Eagleも「VIVE Connect」とネット接続が必須、Meta AIもMetaアカウントとアプリのペアリングが前提です。

第四に、度付き対応の総額。Ray-Ban Metaは標準サングラスモデルが度付き非対応でOpticsフレーム82,500円+レンズ代、Rokidは15,190円〜の追加、Even G2は−12D〜+12Dで標準は単焦点のみ。近視の人は本体価格に数万円上乗せして予算を組んでください。なおRokidの度付きレンズは返品不可です。

第五に、機能の段階的展開。Metaは「他国で利用できる機能が日本では利用できない、または今後順次展開となるものがある」と公式に明記しています。購入時点でレビュー記事どおりに全機能が動くとは限りません。

2026年下半期:今買うか、秋を待つか

待つ理由になりうる材料は確かにあります。Metaは初の自社ブランド廉価版「Meta Glasses」を2026年6月23日(現地)に299ドル〜で発表し、北米などで発売しました。26スタイル展開、度付き対応、新AIモデル「Muse Spark」初搭載で、日本語リアルタイム翻訳にも順次対応予定とされますが、日本発売は未定です。GoogleはAndroid XRベースのGemini搭載スマートグラスを公式発表し、オーディオ型を2026年秋に発売予定、ディスプレイ型はその後としています(日本発売時期は不明)。Samsungもカメラ搭載・最大9時間駆動のAndroid XRグラスを発表済み。Snapは次世代ARグラス「Specs」を約2,200ドル・2026年秋発売予定としていますが、日本は発売対象外です。そしてMeta Connect 2026が9月23〜24日に開催確定で、新型グラスのティザーも出ています。

ここは慎重に線を引くべきところで、ディスプレイ搭載の次世代機とされる「Meta Celeste」は流出画像・動画ベースの報道段階です。筋電リストバンド「Ceres」との組み合わせや約1,000ドルという価格が報じられていますが、公式発表はなく、価格も発売日も日本展開もすべて未確定です。報道を根拠に購入を先延ばしするのはリスクがあります。

整理すると、日本で今すぐ買える本命はRay-Ban Meta (Gen 2) とOakley Meta HSTNの実質2択で、表示が欲しければRokidかEven G2、価格重視ならSOLOS AirGo3。廉価版Meta Glassesと秋のGoogle勢が日本に来るかどうかが下半期の注目点、という構図です。翻訳や撮影を今すぐ日常で使いたいなら、待つ理由は薄いというのが編集部の見立てです。Rokidは東京・横浜・大阪・名古屋・福岡で体験ポップアップ「Rokid Japan Tour」を開催しており、Meta系とEven G2も量販店で試着できます。10万円前後の買い物なので、掛け心地と表示の見え方だけは店頭で確かめてから決めるのが確実です。

出典