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結論:用途別のおすすめはこの4パターン
ポータブル冷蔵庫は「容量」より先に、バッテリーを内蔵しているかどうかで選ぶと失敗しません。内蔵型なら単体で完結し、非内蔵型は車の電源かポータブル電源が前提になります。ここが総額を大きく左右します。
- 車中泊メイン(車の電源が使える) → BougeRV CR Pro 20/29L(楽天実売 約22,980円)。コンプレッサー式で-20℃まで下がり、AC/DC12V/24Vの3WAY電源対応。価格と冷却力のバランスが良く、最初の1台に選びやすい構成です
- キャンプ・電源サイト以外でも使いたい → Anker Solix EverFrost 2(23L:99,990円/40L:109,900円・いずれも公式税込)。288Whバッテリー同梱で、25℃環境・庫内4℃設定時に最大約52時間の稼働が公称されています
- 防災・停電対策も兼ねたい → EcoFlow GLACIER 38L(本体は別売・実売10万円台〜)。-25℃までの冷凍と自動製氷を備え、298Whの専用バッテリーパック(楽天実売 約33,000円)を追加すればコードレス運用も可能
- 現場作業・仕事用 → マキタ CW001GZ(20L)。40Vmax/18Vのマキタバッテリー、AC100V、シガーソケットの4電源対応で、-18℃の保冷から60℃の保温まで1台でこなします
以下、6機種+Anker Solix EverFrost 2を横断で整理します。価格はすべて執筆時点(2026年7月14日)の実売目安であり、セールやクーポンで変動します。
Amazonで BougeRV CR Pro を見る 楽天市場で BougeRV CR Pro(20/29L)を見る
コンプレッサー式・ペルチェ式・吸収式の違い
ポータブル冷蔵庫の冷却方式は大きく3つあり、ここを取り違えると「思ったより冷えない」という失敗につながります。
| 方式 | 冷却の仕組み | 冷え方 | 消費電力の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 冷媒ガスを圧縮(家庭用冷蔵庫と同じ) | 外気温に左右されにくく-18〜-25℃の冷凍が可能 | 冷えたら間欠運転になり、ECOモードなら低め | 本記事の主役。やや重く、振動・作動音あり |
| ペルチェ式(電子式) | 半導体素子で熱を移動 | 外気温からの相対冷却(製品により約-15〜20℃程度) | 連続通電で冷やし続けるため電力効率は不利になりやすい | 安価・軽量・静か。猛暑日の車内では冷えが追いつかないことがある |
| 吸収式(アブソープション式) | 熱で冷媒を循環(ガス/AC/DCで加熱) | 周囲温度から最大30℃低い温度まで(Dometic ACX35公称) | ガス運用なら電気不要 | 可動部がなく無音。今回のDometic CombiCool ACX35がこれ |
つまり、「-18℃で肉や氷を凍らせたい」ならコンプレッサー式一択です。ペルチェ式は飲み物を冷やす用途には十分ですが、真夏の車内(車内温度が50℃を超えることもあります)では性能を出し切れません。
吸収式のDometic CombiCool ACX35は少し特殊で、カセットガスでも動くため電源のないサイトで無音運用できるのが最大の武器です。ただし冷却は「周囲温度に対して最大30℃低い」という相対値であり、冷凍庫として絶対温度を狙う製品ではない点は理解しておく必要があります。
メーカー横断 比較表
| メーカー | 型番 | 容量 | 最低温度(公称) | バッテリー内蔵 | 電源 | 実売価格(税込・目安) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EcoFlow | GLACIER(ZYDBX100-JP) | 38L(デュアルゾーン時36L) | -25℃ | 専用バッテリーパック(298Wh)を装着可・別売 | AC/DC12V・24V/ソーラー | 本体 約111,790円〜(価格比較サイト最安)/専用バッテリーパック 33,000円(楽天) |
| Anker | Solix EverFrost 2(23L:A17A3/40L:A17A4) | 23L/40L | -20℃(-20〜20℃) | あり(288Whを同梱) | AC/シガーソケット/ソーラー/USB-C | 99,990円(23L)/109,900円(40L)※Anker公式 |
| BougeRV | CR Pro 20L/29L | 20L/29L | -20℃(公式29Lは-22℃表記) | なし(277Wh専用バッテリー装着対応モデルあり・別売) | AC100V/DC12V・24V の3WAY | 22,980円(楽天/クーポン適用で15,626円〜の表示あり) |
| マキタ | CW001GZ(本体のみ) | 20L | -18℃(保冷7段階 -18〜10℃/保温は最大60℃) | あり(40Vmax/18Vマキタバッテリー・別売) | 40Vmax/18Vバッテリー/AC100V/DC12V・24V の4電源 | 56,100円(楽天・オリーブ/本体のみ、バッテリー・充電器別売) |
| アイリスオーヤマ | IPD-3A-B2/IPD-3B-W | 30L | -20℃(-20〜20℃) | なし | AC100V/DC12V・24V | 29,800円(楽天) |
| ENGEL(澤藤電機) | MT17F | 15L | -18℃ | なし | AC100V/DC12V・24V | 53,200円(楽天) |
| Dometic | CombiCool ACX35(吸収式) | 31L(メーカー公称) | 周囲温度から**最大-30℃**の相対冷却 | なし | カセットガス/AC/DC12V の3WAY | 54,780円(楽天) |
※価格は執筆時点(2026年7月14日)の実売目安で、変動があります。EcoFlow GLACIERは楽天のEcoFlow公式店で「専用バッテリーパック(ZYDBX100-EB)」が33,000円で販売されており、本体(ZYDBX100-JP)とは別売です。購入時に取り違えないよう注意してください。
主なスペック根拠:マキタは冷却能力90W(-18℃時)・保温42W(60℃時)、冷媒R-134a 28g、防水IPX4(バッテリ使用時)、質量16.1kg(BL4050F×2個装着時)。連続使用時間はBL4050F×2本・周囲30℃で、-18℃設定なら約10時間、5℃設定なら約28時間と公称されています。アイリスオーヤマIPD-3Aは消費電力MAX45W/ECO30W、本体約12kg。ENGEL MT17FはAC100V時42W、質量約16kg。EcoFlow GLACIERはコンプレッサー定格120W、質量約23.3kg、ECOモードで1日約0.18kWh(周囲25℃・設定4℃)と公称されています。
決定的な違い:バッテリー内蔵型 vs 非内蔵型
この記事で一番伝えたいのはここです。 本体価格だけを見て安い機種を選ぶと、あとからポータブル電源代が乗って総額が逆転することがあります。
バッテリー内蔵型(単体で完結する)
- Anker Solix EverFrost 2:288Whバッテリーを同梱。25℃環境・庫内4℃設定で最大約52時間、別売の交換用バッテリーを追加すると最大約105時間の稼働が公称されています。バッテリーは取り外してUSB-C最大60W出力のモバイルバッテリーとしても使えます
- マキタ CW001GZ:手持ちの40Vmax/18Vマキタバッテリーがそのまま使えるのが最大の価値。すでにマキタ工具を使っている現場なら追加投資が実質バッテリー代のみで済みます(本体のみ販売のため、バッテリー・充電器は別途必要)
- EcoFlow GLACIER:本体は別売のバッテリーパック(298Wh・33,000円)を装着することでコードレス化。パック側にもUSB-C出力があります
- BougeRV CR Pro:ベースは3WAY電源ですが、277Whの専用バッテリーを装着できるモデルも用意されています(別売)
非内蔵型(電源が前提)
アイリスオーヤマ IPD-3A(29,800円)、ENGEL MT17F(53,200円)、**Dometic CombiCool ACX35(54,780円)**は、車のシガーソケットかAC100V、またはポータブル電源が必要です。エンジンを止めた車中泊で一晩動かすなら、ポータブル電源はほぼ必須と考えてください。
総額の考え方(例)
| 構成 | 冷蔵庫 | 電源 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|
| アイリス30L+ポータブル電源(500Wh級) | 29,800円 | 5〜7万円前後 | 8〜10万円前後 |
| Anker EverFrost 2 23L(単体完結) | 99,990円 | 不要 | 約10万円 |
| BougeRV CR Pro+車のシガー電源のみ | 22,980円 | 0円(車の電源) | 約2.3万円 |
つまり「安い冷蔵庫+ポータブル電源」と「高い内蔵型」は、最終的に近い金額に着地することがあります。ポータブル電源をすでに持っているなら非内蔵型が圧倒的に有利、持っていないなら内蔵型を検討する価値があります。
消費電力とポータブル電源の組み合わせ
コンプレッサー式は「設定温度まで冷やす → 停止 → 温度が上がったらまた冷やす」という間欠運転をするため、定格消費電力(30〜120W)がそのまま常時かかるわけではありません。EcoFlow GLACIERはECOモードで1日約0.18kWh(周囲25℃・設定4℃)と公称しており、これは180Wh/日、つまり500Wh級のポータブル電源でも計算上は2日以上まかなえる水準です。
ただし実際は、外気温が高いほど、開閉が多いほど、設定温度が低いほど消費は増えます。車中泊で一晩(10〜12時間)冷蔵運用するなら、余裕を見て500Wh以上のポータブル電源を選んでおくと安心です。冷凍運用(-18℃以下)を長時間続けるなら1,000Wh級を推奨します。
ポータブル電源側の選び方は、以下の記事で容量・出力・寿命(サイクル数)の考え方を整理しています。
なお、Anker製品はセール時期の値動きが大きいため、Anker プライムデー2026 セールガイドもあわせて確認しておくと買い時を逃しにくくなります。
Anker Solix EverFrost 2 について(楽天では本体の取り扱いなし)
バッテリー内蔵型の代表格であるAnker Solix EverFrost 2は、執筆時点で楽天市場に本体の取り扱いが見当たりません(検索で出てくるのはアタッチメントや交換用バッテリーが中心です)。購入を検討する場合は、Amazonの検索結果かAnker公式ストアを確認してください。
公称スペック(Anker Japan公式より):
- 23Lモデル(A17A3):庫内温度 -20〜20℃、288Whバッテリー同梱(最大1個搭載)、25℃環境・庫内4℃設定で最大約52時間稼働、質量 約19.3kg(バッテリー1個含む)、外形 約66.8×38.5×40.0cm(ハンドル含む)、USB出力 最大60W(USB-C)/12W(USB-A)、99,990円(税込)
- 40Lモデル(A17A4):バッテリー最大2個搭載可(1個は別売)、109,900円(税込)。別売バッテリー併用時は最大約105時間の稼働が公称されています
バッテリーを外してモバイルバッテリー(USB-C最大60W)として使える点は、他社にない使い勝手です。価格は10万円前後と本記事で最も高い部類ですが、ポータブル電源を別途買う必要がないことを踏まえると、総額では決して割高とは言い切れません。
購入経路の注意(執筆時点):EverFrost 2 は本記事の調査時点で、Anker公式ストアが23L・40Lとも「在庫切れ」表示、楽天市場には本体の出品がなくアクセサリと交換用バッテリーのみという状況でした。実質的に購入できるのは Amazon か、公式の在庫復活を待つかの二択です。公式は6ヶ月の延長保証とマイル還元が付くため、急ぎでなければ公式の再入荷を待つ価値があります。在庫は変動するので、購入前に各ストアの最新表示をご確認ください。
Amazonで Anker Solix EverFrost 2 を見る Anker公式で EverFrost の在庫を確認する Anker公式:Solix EverFrost 2 23L の製品ページ(仕様確認用) Anker公式:Solix EverFrost 2 40L の製品ページ(仕様確認用)
選び方:3つのチェックポイント
1. 容量(L)の目安
| 使い方 | 目安容量 | 該当機種 |
|---|---|---|
| ソロ車中泊・日帰り釣行 | 15〜20L | ENGEL MT17F(15L)、マキタ CW001GZ(20L)、BougeRV CR Pro 20L |
| 2人・1〜2泊のキャンプ | 20〜30L | BougeRV CR Pro 29L、Anker EverFrost 2 23L、アイリスオーヤマ 30L |
| 家族・連泊・防災備蓄 | 30L以上 | EcoFlow GLACIER 38L、Anker EverFrost 2 40L、Dometic ACX35(31L) |
容量が増えるほど本体も重くなります。20Lクラスでも11〜16kg、38Lクラスでは20kgを超えるため、毎回車から降ろすのか、積みっぱなしにするのかで選択が変わります。
2. -18℃に到達できるか
アイスや冷凍食品、釣った魚を保存したいなら-18℃到達が条件です。今回の機種では、EcoFlow GLACIER(-25℃)、Anker EverFrost 2(-20℃)、BougeRV CR Pro(-20℃)、アイリスオーヤマ(-20℃)、マキタ(-18℃)、ENGEL MT17F(-18℃)がいずれもクリアします。一方、Dometic CombiCool ACX35は吸収式で「周囲温度から最大30℃低い」という相対冷却のため、真夏の屋外では冷凍温度域を安定して維持するのは前提が異なります。無音・ガス運用という別の価値で選ぶ機種です。
3. 車載時の電圧カット(バッテリー保護)機能
エンジンを切った状態で冷蔵庫を回し続けると、車のバッテリーが上がります。多くのコンプレッサー式車載冷蔵庫は、車両側の電圧が一定値を下回ると自動で運転を停止する保護機能を備えており、アイリスオーヤマ IPD-3Aも「電源の電圧が低下すると自動的に運転を停止する」と公称しています。購入前に、この機能の有無と設定レベルを必ず確認してください。心配な場合は、内蔵バッテリー型かポータブル電源との組み合わせが安全です。
用途別のおすすめまとめ
車中泊:BougeRV CR Pro 20/29L
車の電源が使える前提なら、コスパは頭ひとつ抜けています。楽天実売 約22,980円で-20℃のコンプレッサー式、AC/DC12V/24Vの3WAY対応。レビュー件数347件・平均4.53(楽天/執筆時点)と実績もあります。
キャンプ:Anker Solix EverFrost 2(23L/40L)
電源サイトでなくても単体で完結します。バッテリー同梱で最大約52時間(別売バッテリー併用で最大約105時間)の稼働は、ポータブル電源を別に運ぶ手間から解放してくれます。
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防災:EcoFlow GLACIER 38L(+専用バッテリーパック)
-25℃までの冷凍と自動製氷を備えた38L。停電時の食料保存を本気で考えるなら、容量と冷却力の余裕が効きます。ただし本体とバッテリーパックは別売です(楽天のEcoFlow公式店に出ているのは専用バッテリーパック側)。
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現場作業:マキタ CW001GZ(20L)
40Vmax/18Vのマキタバッテリー、AC100V、シガーソケットの4電源に対応し、-18℃の保冷から60℃の保温まで1台でこなします。防水IPX4(バッテリ使用時)で現場に強く、BL4050F×2本・周囲30℃・-18℃設定で約10時間(5℃設定なら約28時間)の連続使用が公称されています。マキタ工具ユーザーなら追加投資も抑えられます。
予算重視・ポータブル電源をすでに持っている:アイリスオーヤマ IPD-3A(30L)
30Lで29,800円は今回の中で容量あたりの価格が最も抑えられています。消費電力もMAX45W/ECO30Wと軽く、電圧低下時の運転停止機能も備えます。
静粛性・信頼性:ENGEL MT17F(15L)/Dometic CombiCool ACX35(31L)
ENGEL MT17Fは澤藤電機オリジナルのスイングモーターを採用し、AC100V時42Wという低消費電力と静粛性が持ち味の15Lモデル。Dometic CombiCool ACX35は可動部のない吸収式で完全無音、カセットガスでも動くため電源のない場所に強い異色の存在です。
楽天市場で ENGEL MT17F(15L)を見る 楽天市場で Dometic CombiCool ACX35 を見る
よくある質問(FAQ)
Q. コンプレッサー式とペルチェ式、どちらを選ぶべきですか? A. 食材を凍らせたい・真夏の車内でしっかり冷やしたいならコンプレッサー式です。ペルチェ式は「外気温から相対的に下げる」タイプが多く、猛暑日の車内では冷えが追いつかないことがあります。本記事の6機種のうちDometic CombiCool ACX35のみが吸収式で、こちらも相対冷却である点に注意してください。
Q. ポータブル電源は別に買う必要がありますか? A. バッテリー内蔵型(Anker EverFrost 2、マキタ、EcoFlow GLACIER+専用バッテリー、BougeRV+専用バッテリー)なら不要です。アイリスオーヤマ、ENGEL、Dometicは車の電源かAC100V、またはポータブル電源が前提になります。本体が安くても電源代が乗るため、総額で比べてください。
Q. 何リットルを選べばよいですか? A. ソロなら15〜20L、2人で1〜2泊なら20〜30L、家族や連泊・防災備蓄まで見るなら30L以上が目安です。容量に比例して重量も増え、38Lクラスは20kgを超えます。
Q. 車のバッテリー上がりが心配です。 A. 多くのコンプレッサー式車載冷蔵庫が電圧カット(バッテリー保護)機能を備えています。アイリスオーヤマ IPD-3Aも電圧低下時に運転を停止する仕様です。エンジン停止中に長時間動かすなら、この機能の有無を確認するか、内蔵バッテリー型・ポータブル電源との組み合わせが確実です。
まとめ
- 冷やす力で選ぶなら、コンプレッサー式。-18℃到達が必要かどうかが最初の分岐点です
- バッテリー内蔵か否かが総額を決めます。「安い本体+ポータブル電源」と「高い内蔵型」は最終金額が近づくことがあります
- 車中泊はBougeRV CR Pro(約22,980円)、キャンプはAnker Solix EverFrost 2(99,990円〜)、防災はEcoFlow GLACIER 38L、現場作業はマキタ CW001GZが有力候補
- Dometic CombiCool ACX35は吸収式という別枠。無音・ガス運用という強みを理解したうえで選んでください
価格はセール・クーポンで大きく動きます。購入前に各ストアの現在価格と、電源構成(ポータブル電源が要るのか)を必ず確認してください。ポータブル電源側の検討はJackeryポータブル電源 徹底比較とAnker Solix C1000 vs Jackery・EcoFlow・BLUETTIが参考になります。
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