結論:撮って出しならNeo 2、カラーグレーディングするならFlip
DJI Neo 2(¥38,390)とDJI Flip(¥53,350)は、どちらも「手軽に飛ばせる小型ドローン」として並べられることが多い。だが公称スペックを並べると、この2機は同じ土俵の製品ではない。分岐点は撮影後の作業にある。
- DJI Neo 2を選ぶべき人: 撮ったまま共有する。静止画はJPEGでよく、動画にLUTを当てたりカラーグレーディングをしない。151gという軽さと、microSDを買い足さずに済む内蔵49GBを重視する。全方向の障害物検知を安く手に入れたい
- DJI Flipを選ぶべき人: DNG(RAW)で撮って現像する。D-Log Mで撮って他機材の素材と色を合わせる。150Mbpsのビットレートが欲しい。31分の飛行時間で撮り直しの回数を稼ぎたい。1/1.3インチ48MPで解像感を確保したい
価格差は¥14,960。この金額でセンサー、記録形式、ビットレート、ジンバル軸数、飛行時間を一段引き上げられる。一方でFlipは内蔵ストレージが2GBしかなく、障害物検知は全方向ではない。安いほうのNeo 2がセンシングで勝っているという、値段順に並ばない構成になっている。
スペック比較表
| 項目 | DJI Neo 2 | DJI Flip |
|---|---|---|
| 発売 | 2025年11月13日 | 2025年1月14日 |
| 参考価格(税込) | 本体 ¥38,390 | 本体+RC-N3 ¥53,350 |
| 上位構成 | Fly More Combo ¥66,660 / Motion Fly More Combo ¥91,740 / Fly More 140W GaN充電コンボ ¥75,570 | 本体+RC 2 ¥74,690 / Fly More Combo(RC 2) ¥90,200 |
| 離陸重量 | 151g(デジタルトランシーバー装着時160g) | 249g未満 |
| センサー | 1/2インチ / 12MP(4000×3000) | 1/1.3インチ / 48MP(最大8064×6048) |
| 静止画形式 | JPEGのみ(RAW非対応) | JPEG / DNG |
| 動画 | 4K(4:3)@30/50/60fps、4K(16:9)@100fps | 4K@24/25/30/48/50/60/100fps |
| 最大ビットレート | 80Mbps | 150Mbps |
| D-Log M | —(メーカー公式仕様表に記載がなく不明) | 対応 |
| ジンバル | 2軸(チルト/ロール) | 3軸 |
| 障害物検知 | 全方向単眼ビジョン+下方赤外線+前方LiDAR | 前方3D赤外線+下方ビジョン(0.3〜8m)。全方向ではない |
| 飛行時間 | 約19分(プロペラガード装着時 約17分) | 31分 |
| 伝送 | 標準はWi-Fi。別売「Neo 2デジタルトランシーバー(O4)」装着でMIC(日本)6km | O4、MIC(日本)8km |
| ストレージ | 内蔵49GB、microSD非対応 | 内蔵2GBのみ(実質microSD必須) |
※すべてメーカー公称値です。価格は変動するため参考価格は執筆時点(2026年8月)のものです。
記録形式:JPEGのみ vs DNG+D-Log M — ここが最大の分岐点
この比較で最初に確認すべきは画素数でも重さでもなく、記録形式である。
Neo 2の静止画はJPEGのみで、RAWに対応しない。JPEGはカメラ内で現像とデータ圧縮が完了した状態のファイルなので、後から露出やホワイトバランスを大きく動かすと画質が崩れやすい。逆に言えば、そのまま投稿する用途では最短で完成する。
Flipは静止画でJPEGとDNG(RAW)の両方に対応する。DNGはセンサーが受け取った情報をほぼそのまま保持する形式で、撮影後に露出やハイライトの粘りを調整できる幅が広い。空撮は明るい空と暗い地上が同居しやすく、後処理の余地があるかどうかで仕上がりが変わりやすいジャンルだ。
動画でも差がある。FlipはD-Log Mに対応する。D-Log Mはコントラストと彩度を意図的に寝かせて記録するログガンマで、そのままでは眠い映像になる代わりに、カラーグレーディングの耐性が高い。他のカメラで撮った素材と色を合わせる編集をするなら、この対応の有無は決定的である。
一方、Neo 2のD-Log M対応可否はメーカー公式仕様表に記載がなく不明である。対応していると断定する情報を公式仕様表からは確認できなかったため、本記事では「不明」として扱う。編集前提でログ収録を必須条件にするなら、確実に対応が明記されているFlipを選ぶのが安全だ。
まとめると、この2機の関係は「撮って出しのNeo 2」と「素材を撮るFlip」である。編集ソフトを開かない人にとってDNGとD-Log Mは価値を生まない。逆に毎回グレーディングする人にとって、JPEGのみという仕様は購入直後から足枷になる。
ストレージ設計が正反対:内蔵49GB・microSD非対応 vs 内蔵2GB
記録形式の次に効くのがストレージだ。ここも思想が真逆になっている。
Neo 2は内蔵49GBを搭載し、microSDに対応しない。カードを買う必要がなく、挿し忘れも起きない。最大80Mbpsで録画した場合、単純計算で毎分約0.6GBを消費するので、49GBは約80分ぶんの4K収録に相当する。公称飛行時間が約19分であることを考えると、バッテリー4本ぶんに近い。つまり通常の撮影では容量がボトルネックになりにくい。
ただし裏返しの制約もある。microSD非対応ということは、カードを差し替えて撮影を続ける運用ができない。内蔵49GBが埋まったら、その場でデータを転送して空けるまで撮影を再開できない。1日で大量に回すロケでは、この一点が効いてくる。
Flipは真逆で、内蔵ストレージは公称2GBのみである。最大150Mbpsで録画すると単純計算で毎分約1.1GBを消費するため、内蔵領域だけでは最高画質で2分程度しか記録できない計算になる。実質的にmicroSDは必須装備であり、本体価格に加えてカード代を最初から予算に入れる必要がある。
この差は「総額」の見え方も変える。Neo 2は¥38,390でストレージが完結するが、Flipは¥53,350に高速microSDの費用が乗る。逆にFlip側の利点は、カードを増やせば容量を無制限に拡張でき、撮影データをカードごと持ち帰れることだ。長時間・大量に撮るならFlipの拡張性、荷物を減らしたいならNeo 2の内蔵完結型が向く。
センサーと動画:1/2インチ12MP・80Mbps vs 1/1.3インチ48MP・150Mbps
センサーはNeo 2が1/2インチで有効12MP(4000×3000)、Flipが1/1.3インチで48MP(最大8064×6048)。サイズも画素数もFlipが上回る。
画素数の差は、静止画をトリミングして使う場面で効く。ドローンは撮影中に細かく寄れないので、後からの切り出しが構図調整の主な手段になる。8064×6048から切り出すのと4000×3000から切り出すのとでは、残せる余白が違う。SNS投稿だけなら12MPで十分だが、印刷やパンニング風の編集を考えるなら48MPの余裕は無駄にならない。
動画はNeo 2が4K(4:3)@30/50/60fpsと4K(16:9)@100fps、Flipが4K@24/25/30/48/50/60/100fps。どちらも4K/100fpsのハイフレームレートを持つ点は共通している。100fpsで撮って30fpsのタイムラインに置けば、約3.3倍のスローモーションになる。この点でNeo 2は価格のわりに健闘している。
差が出るのはビットレートだ。Neo 2の最大80Mbpsに対し、Flipは最大150Mbpsで、公称値では約1.9倍。ビットレートは1秒あたりに記録するデータ量で、木々の葉や水面のようにディテールが細かく動く被写体でブロックノイズが出るかどうかに直結する。さらに編集時は、元素材のビットレートが高いほど色調整や書き出しでの劣化が少ない。150Mbpsという数値はD-Log M対応とセットで、Flipが「編集素材を撮る機体」として設計されていることを示している。
なお、Neo 2の4K(4:3)モードは縦位置への切り出しを意識した記録比率と読める。SNSの縦動画をメインにするなら、この4:3収録は使いどころがある。
ジンバル:2軸と3軸の差はどこに出るか
Neo 2のジンバルは2軸(チルト/ロール)、Flipは3軸である。
ジンバルの軸は、カメラを機体の揺れから切り離すための回転軸だ。3軸はチルト(上下)、ロール(左右の傾き)、パン(左右の振り)の3方向を機械的に補正する。2軸はこのうちパンが機械補正の対象から外れる構成になる。
実写での差を断定的に書くことはできないが、仕様上の意味ははっきりしている。機体が左右に向きを変えるとき、あるいは横風で機首がわずかに振られるときの水平方向の揺れに対して、3軸のほうが機械的に抑え込める余地が大きい。パンしながら進むような動きのあるカットを撮るなら、Flipの3軸が有利な構成といえる。
ただしNeo 2はもともと「手のひらから飛ばして自分を追わせる」用途を強く意識した機体で、被写体の周りを短く回るような定型ショットが中心になる。そうした使い方では2軸でも成立する場面は多い。ここも、撮りたい映像の複雑さで判断が分かれる。
なお同じNeoシリーズでも初代は1軸(チルトのみ)で、Neo 2の2軸化は世代間の明確な進化点だった。この世代差はDJI Neo 2とNeo初代の比較記事で詳しく扱っている。
障害物検知:価格が安いNeo 2のほうが検知範囲は広い
この比較で最も意外なのがセンシングだ。
- Neo 2: 全方向単眼ビジョン+下方赤外線+前方LiDAR
- Flip: 前方3D赤外線+下方ビジョン(0.3〜8m)。全方向ではない
安いほうのNeo 2が、全方向のビジョンセンサーと前方LiDARを持つ。LiDARはレーザーで距離を測るセンサーで、暗い環境や模様の乏しい面に対してもビジョンより距離を取りやすいとされる方式だ。
Flipは前方と下方のみで、側方と後方に対する検知を持たない。前進しながら撮るぶんには前方検知が働くが、横に流れるスライドショットや、被写体の周囲を回り込むカットでは、側方の障害物を機体側で認識できない。木の枝が多い場所や建物際で飛ばすなら、この違いは無視できない。
「上位機のほうが安全機能も上」という前提でFlipを選ぶと、期待と実物がずれる。編集耐性を取るならFlip、飛ばす環境の余裕がないならNeo 2、という判断軸をここで一度持っておきたい。
飛行時間と伝送:約19分/Wi-Fi標準 vs 31分/O4 8km
公称飛行時間はNeo 2が約19分(プロペラガード装着時は約17分)、Flipが31分。差は約12分で、1本のバッテリーで撮れる時間が1.6倍以上違う。
撮影は失敗の積み重ねで進む。構図を変えて撮り直すたびに時間を使うので、飛行時間はそのまま「試行回数」に変換される。31分あれば1本のバッテリーで複数カットを詰め込めるが、19分だと着陸と交換のリズムが早く来る。ロケ地まで移動して短時間で仕上げたい撮影ほど、Flipの31分が効く。
伝送方式にも構造的な違いがある。Neo 2の標準伝送はWi-Fiで、O4による長距離伝送を使うには別売の「Neo 2デジタルトランシーバー」を装着する必要がある。装着時の離陸重量は160gになり、MIC(日本)での伝送距離は6kmが公称値だ。FlipはO4を標準搭載し、MIC(日本)で8kmが公称されている。
ここで注意したいのは、伝送距離の数値がそのまま「飛ばしていい距離」ではないという点だ。目視外飛行は後述する特定飛行に該当し、国土交通大臣の承認が必要になる。6kmや8kmは電波が届く条件下の公称値であって、無承認で使い切れる距離ではない。
重量151g vs 249g未満 — どちらも登録義務からは逃れられない
Neo 2は151g、Flipは249g未満。DJIの空撮機のなかでNeo 2は最軽量クラスで、Flipは「249g未満」というクラス分けの上限に収まる設計だ。
ここで強調しておきたいのは、この軽さは日本の登録義務を免除するものではないという点である。「249g未満だから登録不要」「200g未満なら規制対象外」という説明はいずれも誤りで、現行制度では100g以上が登録対象になる。DJIが日本で販売している空撮ドローンは全機種100g以上で、Neo 2の151gも当然に対象だ。
重量が効くのは、むしろ携行性と風への強さのほうである。151gのNeo 2はバッグに常時入れておける軽さが最大の価値になる。一方で軽い機体ほど風の影響を受けやすいのは物理的な必然で、風のある日の安定性は重量のある機体のほうが有利になりやすい。
買う前に必ず知っておきたい日本の飛行ルール
ドローンは家電ではなく、航空法をはじめとする複数の法令が関わる機器である。Neo 2もFlipも、購入したその日に何の手続きもなく自由に飛ばせるわけではない。ここは価格やスペック以上に、購入前に理解しておくべき部分だ。
100g以上は「無人航空機」=機体登録が義務
機体本体とバッテリーの合計重量が100g以上のものは航空法上の「無人航空機」に該当し、2022年6月20日から機体登録が義務化されている。未登録の機体は飛行させることができない。
必要なのは次の3点セットである。
- 登録申請(国土交通省の無人航空機登録ポータルサイトで手続き)
- 機体への登録記号の表示
- リモートID機能による識別情報の発信
リモートIDの搭載義務が免除されるのは次の3ケースのみで、機体が軽いことは免除理由にならない。
- 事前登録期間(2022年6月19日申請分まで)に登録した機体
- 補助者の配置と飛行空域の範囲明示を行う場合
- 十分な強度の紐等による係留飛行
手数料はマイナンバーカードまたはgBizIDで本人確認する場合が1台900円、それ以外の方法では1,450円。無登録での飛行には1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金が定められている。
「この機体は249gだから登録不要」は誤り
ここが最も誤解の多い部分だ。かつて存在した「200g未満は規制対象外」という基準は2022年6月19日以前の旧基準であり、すでに廃止されている。現行制度の分岐点は100gである。
したがって、249g未満のFlipも、151gのNeo 2も、登録・登録記号表示・リモートID発信のすべてが必要になる。「249g級だから手続き不要」と書いてある古い解説記事はいまも大量に残っているので、そちらを信じないでほしい。DJIが日本で販売しているドローンに、登録不要の100g未満機は1機種も存在しない。
特定飛行は許可・承認が必要
登録を済ませても、どこでも自由に飛ばせるわけではない。以下は「特定飛行」に該当し、事前に国土交通大臣の許可または承認が必要になる。
許可が必要な空域
- 空港等の周辺
- 緊急用務空域
- 地表または水面から150m以上の高さ
- 人口集中地区(DID)の上空
承認が必要な飛行方法
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人または物件から30m未満の距離
- 催し場所の上空
- 危険物の輸送
- 物件の投下
住宅密集地の多くはDIDに指定されている。自宅の庭で飛ばすつもりでも、その場所がDID内なら許可が要る。自撮り用途のNeo 2は人の近くで飛ばしたくなる機体だが、第三者や第三者の物件から30m未満での飛行は承認対象である点も押さえておきたい。
2026年7月14日施行の改正小型無人機等飛行禁止法
もうひとつ、重量に関係なく適用される法律がある。小型無人機等飛行禁止法だ。この法律には重量の下限がなく、100g未満の機体でも対象になる。
2026年7月14日に改正法(令和8年法律第47号)が施行され、規制範囲が大幅に拡大した。
- レッドゾーン(対象施設の敷地・区域上空): 1年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金
- イエローゾーン(施設の周囲おおむね1,000m。改正前はおおむね300m): 6月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金
対象施設は、国会議事堂、内閣総理大臣官邸、最高裁判所、皇居、危機管理行政機関、外国公館、防衛関係施設(自衛隊・在日米軍)、指定空港、原子力事業所など。周囲300mから1,000mへの拡大は、市街地では実質的にかなり広い範囲が該当することを意味する。飛行前に対象施設の位置を確認する習慣を持ちたい。
なお、施設管理者の同意等による例外が認められる場合でも、事前に都道府県公安委員会等への通報が必要である。
そのほかに関わる規制
航空法と小型無人機等飛行禁止法以外にも、各自治体の条例(都立公園等での飛行禁止)、民法上の土地所有権、電波法(技適)、個人情報保護、道路交通法などが関わる。「機体を登録したから完了」ではなく、飛ばす場所ごとに確認が必要だと考えておくのが安全だ。
価格構成:本体差¥14,960、コンボ同士ではさらに開く
参考価格(2026年8月時点・変動あり)を整理する。
- DJI Neo 2: 本体 ¥38,390 / Fly More Combo ¥66,660 / Motion Fly More Combo ¥91,740 / Fly More 140W GaN充電コンボ ¥75,570
- DJI Flip: 本体+RC-N3 ¥53,350 / 本体+RC 2 ¥74,690 / Fly More Combo(RC 2) ¥90,200
最小構成同士の差は¥14,960だが、価格の中身が違う点に注意したい。Flipの¥53,350はRC-N3送信機を含む構成で、Neo 2の¥38,390はDJI公式ストアで「本体」として売られている構成である。送信機やバッテリーを含むセットまで見ると、Neo 2のFly More Combo ¥66,660に対しFlipのFly More Combo(RC 2)が¥90,200で、差は¥23,540まで開く。
さらにFlipはmicroSDカードの購入が実質前提になる。Neo 2は内蔵49GBで完結するので、追加費用はバッテリー程度だ。「本体価格の差」だけで判断すると、実際に払う総額を読み違えやすい。
もう一段上の入門機まで視野に入れるなら、同じ249g級のLitoシリーズも比較対象になる。全方向センシングに加えて前方LiDARを搭載するのは上位のLito X1で、下位のLito 1はLiDAR非搭載と報じられている。そちらの選び分けはDJI Lito 1とLito X1の比較記事を参照してほしい。
DJI Neo 2がおすすめな人
- 撮ったまま投稿する。カラーグレーディングもRAW現像もしない
- 151gという軽さを最優先し、常時バッグに入れておきたい
- microSDカードを買い足したくない。内蔵49GBで完結させたい
- 木や建物が近い環境で飛ばすことが多く、全方向の障害物検知+前方LiDARが欲しい
- 4K(4:3)収録を使って縦動画への切り出しをしたい
- 予算¥38,390〜¥66,660の範囲で収めたい
DJI Flipがおすすめな人
- 撮影後に必ず編集する。DNG(RAW)現像とD-Log Mでのグレーディングが前提
- 他のカメラで撮った素材と色を合わせる必要がある
- 1/1.3インチ48MP(最大8064×6048)の解像度で、後からのトリミング余地を確保したい
- 150Mbpsのビットレートで、細かいディテールの多い被写体を撮りたい
- 31分の飛行時間で撮り直しの回数を稼ぎたい
- 3軸ジンバルで、動きのあるカットの水平を安定させたい
- microSDカードを買い足す前提で問題ない
まとめ
- 分岐点は編集の有無。Neo 2の静止画はJPEGのみでRAW非対応、FlipはDNGとD-Log Mに対応する。Neo 2のD-Log M対応可否はメーカー公式仕様表に記載がなく不明
- ストレージ設計が正反対。Neo 2は内蔵49GB・microSD非対応で買い足し不要だが差し替えもできない。Flipは内蔵2GBのみで実質microSD必須
- 障害物検知はNeo 2が上。全方向単眼ビジョン+下方赤外線+前方LiDAR に対し、Flipは前方3D赤外線+下方ビジョン(0.3〜8m)で全方向ではない
- 画質と編集耐性はFlipが上。1/1.3インチ48MP・最大150Mbps・3軸ジンバル・飛行時間31分と、素材を撮るための仕様がそろっている
- どちらも機体登録・登録記号表示・リモートID発信が必須。151gも249g未満も100g以上なので登録対象で、「200g未満なら規制対象外」は廃止済みの旧基準
スペックの並びは価格順ではない。Neo 2は安いのにセンシングで勝ち、Flipは高いのに内蔵ストレージが2GBしかない。だからこそ「上位・下位」ではなく「撮って出しか、編集か」で選ぶのが正しい。編集ソフトを開かない人がFlipのDNGとD-Log Mに払う¥14,960は活きないし、グレーディング前提の人がNeo 2を買えばJPEGのみという仕様に初日からぶつかる。自分がどちらの撮影者かを決めてから、購入ボタンを押してほしい。
出典
- DJI Neo 2 仕様: https://www.dji.com/jp/neo-2/specs
- DJI Flip 仕様: https://www.dji.com/jp/flip/specs
- DJI Neo(初代)仕様: https://www.dji.com/jp/neo/specs
- DJI Lito X1 仕様: https://www.dji.com/jp/lito-x1/specs
- AV Watch「DJI Neo 2」関連ニュース: https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/2063158.html
- 国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール: https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
- 国土交通省 無人航空機の登録制度: https://www.mlit.go.jp/koku/koku_ua_registration.html
- 国土交通省 無人航空機の登録・リモートID関連: https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000040.html
- 国土交通省 飛行の許可が必要な空域: https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000041.html
- 国土交通省 承認が必要な飛行方法(特定飛行): https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html
- 警察庁 小型無人機等飛行禁止法: https://www.npa.go.jp/bureau/security/kogatamujinki/index.html