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結論:同時給電と携帯性なら「Prime 20000」、容量と価格なら「737」
Ankerの大容量モバイルバッテリーの頂点を争う2台、Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) と Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)。名前も価格も近い層にありますが、設計思想はかなり違います。先に結論をまとめます。
- Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W):容量20000mAh・合計最大200W(USB-C×2が各最大100W/USB-A最大65W)・約540g。ノートPC+スマホ+イヤホンを同時に高出力で回せる「配電盤」型。楽天実売23,803円(執筆時点)
- Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000):容量24000mAh・USB-C最大140W(USB-A最大18W)・約630g。単ポートの瞬発力と容量が武器。楽天実売15,990円(執筆時点)
価格差は約7,800円。この差を「同時給電の余力+約90gの軽さ+容量あたりの取り回し」に払えるかどうかが判断の分かれ目です。1台のノートPCを速く充電できれば十分なら、140Wを持つ737でも実用上ほとんど困りません。
なお、Anker公式ストアでは Prime (20000mAh, 200W) は執筆時点で売り切れとなっており、後継の Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)(公式希望価格19,990円・税込/執筆時点)が現行モデルとして販売されています。20000mAh/200W の実機は、在庫が残っているAmazon・楽天で探す形になります。
Amazonで Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) を見る 楽天市場で Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) を見る Anker公式で 現行後継モデル Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W) を見る
スペック比較表
| 項目 | Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) | Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) |
|---|---|---|
| 型番 | A1336 | A1289 |
| 容量 | 20000mAh | 24000mAh |
| Wh(3.6V換算の目安) | 約72Wh | 約86.4Wh |
| 合計最大出力 | 200W(3ポート合計) | 最大140W(3ポート合計) |
| ポート構成 | USB-C×2/USB-A×1 | USB-C×2/USB-A×1 |
| ポート別出力 | USB-C1/C2:各最大100W/USB-A:最大65W | USB-C:最大140W/USB-A:最大18W |
| 入力(本体充電) | USB-C 最大100W | USB-C 最大140W |
| 本体フル充電の目安 | 約75分(Anker公称) | 公式スペック表では非公表(140W対応充電器使用でおよそ1時間程度とされる) |
| 重量 | 約540g | 約630g |
| サイズ | 約127×55×50mm | 約156×55×49mm |
| ディスプレイ | スマートディスプレイ(残量・出力/入力W数・所要時間) | スマートディスプレイ(残量・リアルタイム出力) |
| 対応規格 | USB Power Delivery | USB PD 3.1 |
| メーカー希望価格 | 19,990円(Anker公式・税込) | 15,990円(Anker公式・税込) |
| 楽天実売(執筆時点) | 23,803円 | 15,990円 |
| 発売 | 2023年8月 | 2022年9月 |
※価格は執筆時点(2026年7月14日)の実売目安で、セール・在庫・販売店により変動します。Wh値はAnkerが製品ページ上で公表していないため、リチウムイオン電池の一般的な公称電圧3.6Vで換算した目安値です。搭乗時などは本体に印字された表記をご確認ください。
出力:合計200W vs 140W、ノートPC充電での実用差
数字の差は大きく見えますが、中身の意味が違います。
Anker 737 は USB-C 単ポートで最大140W(Anker公称では3ポート合計でも140Wが上限)。これは USB PD 3.1(EPR)の枠内で、16インチMacBook Proのような高消費電力ノートPCを、純正アダプタと同等クラスの速度で充電できる水準です。つまり「1台のノートPCを本気で速く充電する」という一点では、737は現行トップクラスの実力を持っています。
Anker Prime (20000mAh, 200W) の200Wは、3ポート合計の数字です。USB-C1/C2 が各最大100W、USB-A が最大65W。単ポートの上限は100Wなので、140Wを要求するノートPCに対しては737の方が上のピーク出力を出せます。一方でPrimeは、ノートPCに100W、スマホに高出力、さらにUSB-Aで周辺機器と、複数台へ同時に配ったときの落ち込みが少ない設計です。
実用面での見極めはシンプルです。
- ノートPC1台をとにかく速く:140Wの737
- ノートPC+スマホ+αを同時に速く:合計200WのPrime
- 一般的な13〜14インチのノートPC(65〜96W級)なら、どちらでも十分
なお100W級のPD充電の考え方は、Anker Prime 100W vs GaN Prime 65Wでも整理しています。ケーブル側が出力に対応していないと本領を発揮できない点も要注意で、USB-Cケーブル100W対応ランキングもあわせてご覧ください。
容量:24000mAh の737が上、それでもPrimeを選ぶ理由
カタログの容量は737の24000mAhが上。Primeは20000mAhで、単純な「持てる電気の量」では737に軍配が上がります。なお「スマホを何回充電できるか」の目安回数は機種・使用状況で大きく変わるため、本記事では回数の断定は行いません。
ではPrimeの20000mAhは何が違うのか。ポイントは容量あたりの使い勝手です。
- Primeは約540g/約127mm長、737は約630g/約156mm長。Primeは約90g軽く、約3cm短い
- Primeは合計200Wを3ポートに配れる(737は高出力が実質USB-C側に集中)
- 本体側面のスマートディスプレイで、入出力のW数と残り時間まで把握できる
つまりPrimeは「容量を少し削って、軽さと同時給電の余力に振った上位機」。カバンに毎日入れて持ち歩く前提なら、90gと3cmの差は思ったより効いてきます。逆に車載やデスク常設、防災備蓄のように重さがさほど問題にならない使い方なら、24000mAhの737の方が素直にお得です。
重量・サイズ:540g と 630g、どちらも「軽くはない」
正直に書くと、どちらも軽量モデルではありません。500mlペットボトルに近い重さで、上着のポケットに入れて歩く類のバッテリーではありません。日常のスマホ用途だけなら、10000mAh級の方が明らかに快適です。
- Prime (20000mAh, 200W):約540g/約127×55×50mm
- 737 (PowerCore 24000):約630g/約156×55×49mm
体積では737が縦に長く、Primeはやや詰まった直方体。バックパックのガジェットポーチに入れるなら、Primeの方が収まりが良い場面が多いはずです。日常持ち歩きの軽さを最優先するなら、そもそもこのクラスではなく、モバイルバッテリーおすすめランキング2026で紹介している10000mAh級を検討する方が満足度は高くなります。
ディスプレイとスマート機能:どちらも「見える化」対応
この2台に共通する強みが、残量が%で分かり、いま何Wで充放電しているかが見えることです。
- Prime (20000mAh, 200W):スマートディスプレイで、バッテリー残量に加えて出力/入力のW数、充電にかかる時間をリアルタイム表示
- 737 (PowerCore 24000):スマートディスプレイで、残量とリアルタイム出力を表示
「ケーブルを挿したのに全然充電が進まない」といったトラブルの原因(ケーブルの対応W数不足、充電器側の上限など)を、W数表示だけで切り分けられるのは大きな利点です。LEDが4つ点くだけの安価なバッテリーからの乗り換えでは、ここが一番効く体験差だと感じる人も多いでしょう。
Amazonで Anker 737 Power Bank を見る 楽天市場で Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) を見る Anker公式で Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) を見る
本体への再充電:737の140W入力が光る
大容量バッテリーの弱点は「本体の充電に時間がかかる」ことですが、この2台はどちらも高速入力に対応します。
- Prime (20000mAh, 200W):USB-C最大100W入力。Anker公式は「約75分でバッテリー本体を100%まで充電」と案内
- 737 (PowerCore 24000):USB-C最大140W入力。フル充電時間はAnkerの公式スペック表では非公表ですが、140W対応充電器の使用でおよそ1時間程度とされています
いずれも高出力の充電器とケーブルが前提です。手持ちが30W程度のスマホ用充電器だと、20000mAh超の本体を満たすのに数時間かかります。この2台を買うなら、100W級以上のUSB-C充電器も同時に検討したいところ。選び方はGaN充電器おすすめランキングが参考になります。
航空機持ち込み:どちらも「100Wh以下」の枠に収まる(要・最新確認)
大容量バッテリーで最も気になるのが飛行機です。基準は mAh ではなく **Wh(ワットアワー)**で、Wh = 電圧(V) × mAh ÷ 1000 で計算します。
リチウムイオン電池の一般的な公称電圧 3.6V で換算すると:
| モデル | 容量 | Wh(3.6V換算の目安) | 100Wh基準 |
|---|---|---|---|
| Anker Prime (20000mAh, 200W) | 20000mAh | 約72Wh | 収まる |
| Anker 737 (PowerCore 24000) | 24000mAh | 約86.4Wh | 収まる |
どちらも100Wh以下であり、一般的な航空会社が「100Wh以下は持ち込み可」としている枠に収まります。ただし注意点があります。
- Wh値はAnkerが製品ページ上で明記していないため、上記は換算による目安です。搭乗前に本体に印字されたWh表記を必ず確認してください(本体表記が空港での判断基準になります)
- モバイルバッテリーは預け入れ手荷物に入れられません。必ず機内持ち込み手荷物へ
- 2026年4月24日以降、国内航空各社ではモバイルバッテリーの持ち込み個数や機内での充電に関するルールが変更されています。搭乗前に利用する航空会社の最新案内を確認してください
- 100Whを超え160Wh以下は個数制限付き、160Wh超は持ち込み・預け入れとも不可、というのが従来の一般的な枠組みです
つまり、この比較においては航空機持ち込みは「両者引き分け」。どちらを選んでも、100Whの壁で困ることはありません(ルール遵守は前提です)。
価格差 約7,800円をどう見るか
| Prime (20000mAh, 200W) | 737 (PowerCore 24000) | |
|---|---|---|
| 楽天実売(執筆時点) | 23,803円 | 15,990円 |
| メーカー希望価格 | 19,990円 | 15,990円 |
注目すべきは、Primeの楽天実売価格(23,803円)がAnker公式の希望価格(19,990円)より高いという点です。今回の楽天データはAnker公式以外の販売店の価格で、公式ストアやAmazonの方が安いケースがあります。買う前に必ず複数ストアを比較してください。
公式価格ベースなら差は4,000円。この4,000円で得られるのは「合計200Wの同時給電」「約90g軽い」「入出力W数と所要時間の表示」。ノートPC1台しか繋がないなら、737の方が容量4000mAh多くて安いため、コストパフォーマンスは737が上です。
Anker製品はセール時の値動きが大きいため、Ankerプライムデー2026セール攻略ガイドで狙い目のタイミングもチェックしておくと無駄がありません。旧世代との比較はAnker 535 vs 737 Power Bank、シリーズ全体の見取り図はAnkerモバイルバッテリーシリーズ完全ガイド2026にまとめています。
こんな人におすすめ
Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) が向いている人
- ノートPC・スマホ・周辺機器を同時に速く充電したい(合計200Wの余力)
- 大容量でも少しでも軽く・短くしたい(約540g/約127mm)
- 入出力のW数と所要時間まで表示してほしい
- 出張や外出先で「電源タップ代わり」に1台で回したい
Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) が向いている人
- 1台のノートPCを最速で充電したい(USB-C最大140W)
- 容量を安く確保したい(24000mAhで実売15,990円前後)
- 本体の再充電も140W入力で速く済ませたい
- 重さ約630gは許容できる(車載・デスク常設・防災備蓄用途を含む)
よくある質問(FAQ)
Q. 200Wと140W、結局どちらが「強い」のですか? A. 見る軸で逆転します。単ポートのピーク出力は737(140W)が上、3ポート合計の総出力はPrime(200W/単ポートは最大100W)が上です。140Wを要求する高性能ノートPCを1台だけ最速で充電したいなら737、複数台に同時給電したいならPrimeが有利です。
Q. 容量が大きい737の方がお得ではないですか? A. 容量と価格だけを見れば737の方がお得です(24000mAhで実売15,990円前後)。Primeの追加コストは、合計200Wの同時給電・約90g軽い携帯性・詳細なディスプレイ表示に対する対価と考えてください。
Q. どちらも飛行機に持ち込めますか? A. 3.6V換算で約72Wh(Prime)/約86.4Wh(737)となり、いずれも一般的な「100Wh以下」の枠に収まります。ただしWh値はメーカーが製品ページで明記していないため、本体印字のWh表記の確認と、利用航空会社の最新ルール確認を行ってください。預け入れ手荷物には入れられません。
Q. 充電器やケーブルも買い替えが必要ですか? A. 本体の高速再充電やノートPCへの高出力充電を活かすには、対応W数の充電器とケーブルが必要です。特にケーブルは、100W超(EPR/240W対応)に対応していないと出力が頭打ちになります。USB-Cケーブル100W対応ランキングを確認してから揃えると失敗しません。
まとめ:迷ったら「同時給電か、容量と価格か」で決める
- Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W):合計200W・約540g・楽天実売23,803円(執筆時点/公式希望価格19,990円)。複数台を同時に速く充電したい人、少しでも軽く持ち歩きたい人へ
- Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000):24000mAh・USB-C最大140W・約630g・楽天実売15,990円(執筆時点)。ノートPC1台を最速で充電したい人、容量を安く確保したい人へ
どちらも100Wh以下で、一般的な機内持ち込みの枠には収まります。日常のスマホ用途がメインなら、そもそもこのクラスは重すぎます。ノートPCを外で充電する必要があるか——それがこの2台を検討する入口です。価格はセールや在庫で大きく動くため、購入前に各ストアの現在価格をご確認ください。
Amazonで Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) を見る 楽天市場で Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W) を見る Anker公式で 現行後継モデル Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W) を見る Amazonで Anker 737 Power Bank を見る 楽天市場で Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) を見る Anker公式で Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) を見る
大容量バッテリーは長く使う機材なので、購入元も含めて選ぶ価値があります。Anker公式ストアで会員登録して購入すると、メーカー保証が6ヶ月延長され、購入金額に応じたマイル(ポイント)還元も受けられます。もちろん確実に正規品が届くため、バッテリー製品で気になる真贋のリスクもありません。価格だけならセール時のAmazon・楽天が有利な場面もあるので、上記3ストアの現在価格を見比べて選んでください。