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片方だけ音が出ない。焦りますが、故障は切り分けの最後に来ます。ソニーの公式サポートは片側から音が出ない症状を7段階で切り分け、故障と判断するのは7番目です。上から順に試してください。

まず30秒。ケースに戻してふたを閉める

両方を充電ケースに戻してふたを閉め、数秒おいてから取り出して接続し直します。ソニーは「いったん充電ケースに戻して蓋を閉めた後、再度取り出してBluetooth接続する」ことを案内し、一時的な誤動作はこれで解消する場合があると説明しています。左右は片方が親機として相手へ音を中継する構造が多く、その連携が一瞬崩れただけということが多いのです。

事前確認。スマホの左右バランスが寄っているだけかもしれない

イヤホンを疑う前に再生側の設定を見てください。ソニーは切り分け本編の前の「事前確認」として、接続相手機器の左右バランス設定を挙げています。ここが片側に振り切れていると、イヤホンが正常でもその側は鳴りません。

iPhoneとiPadはアップルの公式手順で「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオとビジュアル」→「バランス」を開き、中央になっているか確認します。Androidはソニーの案内で「設定」→「ユーザー補助」→「音声の調整」→「オーディオバランス」のつまみを中央に調整します。名称は機種やOSで変わる場合があるとソニーも注記しています。原因がスマホ側にある限り、イヤホンを何度リセットしても直りません。ソニーは同じ事前確認で本体のソフトウェア更新も挙げています。

手順1から7。公式の切り分け順で潰す

ソニーが示す順番です。上ほど頻度が高く、確認も簡単です。

手順1。ケースから取り出したとき電源ランプは点滅するか。 点滅しなければ電源が入っていません。手順2へ。点滅するなら手順3へ。

手順2。充電すると電源が入り音が出るか。 ソニーは「必ず、充電ケースの充電も行ってください」と念を押します。ここが最頻の落とし穴です。左右で充電の入り方に差が出ると片側だけ電池切れになり、原因はたいていケース側ピンとイヤホン側接点の汚れです。アンカーも「イヤホンと充電ケースの充電端子部分を、乾いた布とアルコールベースの消毒剤で清掃し、接続部分が清潔で乾いていることを確認します」と明記しています。

手順3。再度Bluetooth接続すると音が出るか。 前述のケースに戻す操作です。直れば一時的な接続の問題でした。

手順4。音量を上げると音が出るか。 公式の切り分けに正式に入っています。飛ばさないでください。

手順5。リセットすると音が出るか。 ペアリング情報を保持したまま誤作動を解消します。手順は機種でまったく違います。

手順6。初期化して再ペアリングすると音が出るか。 ソニーは初期化後に「接続相手の機器からヘッドホンのペアリング情報を一度削除してもう一度ペアリングをしてください」と指示しています。スマホ側に古い登録が残ると意味が消えます。

手順7。他の再生機器で音が出るか。 ここが結論です。別のスマホで鳴るなら問題はスマホ側。別機器でも鳴らないなら、ソニーは不具合の可能性があるとして修理窓口への相談を案内しています。

AirPodsには専用の切り分けがあります。両方をケースで30秒充電し、鳴らない側だけを耳につけ、もう片方はケースに入れてふたを閉じて再生します。

症状別の早見表

症状疑う原因やること
片側のランプが点かない片側だけ充電されていない・端子の汚れケース側ピンとイヤホン側接点を乾いた布とアルコール系で清掃し、ケースごと充電し直す
両方点灯するが片側だけ無音ペアリング・左右連携の不整合ケースに戻してふたを閉め、取り出して再接続。直らなければリセット→初期化
片側だけ音が小さい・こもるメッシュや耳垢の詰まりイヤーピースを外してメッシュを確認し、公式が認める方法で清掃
片側が完全に無音で音量操作も効かない再生機器側の左右バランス設定iPhoneはアクセシビリティ→オーディオとビジュアル→バランス、Androidはユーザー補助→音声の調整→オーディオバランスを中央へ
音が途切れる・片側だけ切れる電波環境・アプリの干渉リセット後、ストリーミングではなくダウンロード再生で確認
別のスマホでも片側が鳴らないイヤホン本体の故障保証期間と購入証明を確認しメーカー窓口へ相談

リセット手順は機種でまるで違う

同じソニーでも世代で変わります。すべて公式の記載です。

ソニー WF-1000XM5。 ケースにセットし、ふたは開けたまま。リセットボタンを約20秒以上押し続けると、約15秒後からランプ(オレンジ)が約5秒間ゆっくり点滅し、消灯してリセットされます。消灯を確認して指を離し、もう片側で最初から操作します。片側ずつ行う点が重要です。初期化は初期化ボタンを約15秒以上押し、ランプ(オレンジ)が点滅し始めてから5秒以内に指を離すと、完了時にランプ(緑)が4回点滅します。

ソニー WF-1000XM4。 手順がまったく異なります。片側をケースにセットしてふたを閉め、ケースを電源コンセントにつなぎ、20秒以内に5回以上ふたを開閉します。ランプ(赤)が点滅し、完了するとランプ(緑)が4回点滅。その後もう片方で繰り返します。XM5のようなボタン長押しでは動きません。

アンカー Soundcore。 利用機器から「Soundcore 製品名」のペアリングを解除・削除し、左右をケースに戻します。ふたを開けたままケース外側またはイヤホン本体のボタンを10秒ほど長押しし、左右ともLEDが3回点滅したのを確認して取り出し、再度ペアリングします。

オーディオテクニカ ATH-TWX9。 左右をケースに取り付けて約5秒後、両方のタッチセンサー部を約10秒ロングタッチ。約4秒後に一度赤色点灯しますがそのまま押し続け、両方が赤色点滅したら指を離して取り出すと完了です。ペアリング情報はすべて削除されます。

耳垢とメッシュ。公式が許可する方法だけで

ソニーは、イヤホン部に耳垢などの異物が付着すると音が小さくなったり聞こえなくなることがあり、定期的な手入れで防げると説明しています。アップルも片側の音量が小さい場合、イヤーチップを外してマイクとスピーカーのメッシュを確認し、異物があれば清掃するよう案内しています。

ここは自己流が最も危険です。アップルはAirPods Pro 2/3のメッシュ部について、PEG-6(カプリル/カプリン酸)グリセリルを含むミセラーウォーターと蒸留水、毛先の柔らかい子供用歯ブラシを使う手順を公開しています。歯ブラシを浸してメッシュを上に向け15秒間ブラッシングし、裏返してペーパータオルに押し当てる工程を3回繰り返し、蒸留水でも同様に行います。ケースに入れる前に2時間以上乾かすこと、水で洗い流さないこと、鋭利な道具や研磨剤を使わないことも明記されています。針や爪楊枝で突くのは公式が認めていません。

充電端子側は前述のとおりアンカーが乾いた布とアルコール系での清掃を案内しています。乾かしてから使うのが条件です。

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直らなかったとき。買う前に保証を確認する

別の機器でも片側が鳴らないなら故障の可能性が高い状態です。ただしその足で新品を買いに行かないでください。

アップルのApple製品限定保証は購入日から1年以内の製造上の問題が対象で、過失や事故による損傷、通常使用によるバッテリー劣化は対象外です。AppleCareに加入していれば落下や液体による損傷にも回数無制限の修理保証が付き、バッテリー容量が80%を下回れば追加料金なしで交換されます。片側だけなら、AirPodsやケースを紛失した場合に交換品を単体で注文できる窓口があります。

「片側だけ音が小さい」と「使用時間が短い」が同時なら劣化のサインです。修理費が本体価格に近づくなら買い替えの方が合理的です。

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まとめ

故障より先に疑うものが6つあります。左右バランス設定、充電、端子の汚れ、接続のやり直し、音量、リセットと初期化。公式の切り分けが故障判定を7番目に置くのは、手前で直る例が多いからです。

いきなり初期化すると設定を作り直す手間が増え、原因がスマホ側なら何度リセットしても直りません。別のスマホでも片側が鳴らなかったときだけ故障と判断してください。その場合も購入から1年以内なら保証が使え、片側だけの交換窓口もあります。レシートを探すのが新品を買うより先です。掃除は必ず自分の機種の公式手順で行い、鋭利なもので突くのだけは避けてください。メッシュは一度破れると元に戻りません。